「いいえ…まだ終わりではありません!!」
「感じませんか?心胆を寒からしめる異様な気配を!」
「ギラティナ 打破せよ!」

【戦績】


【目次】
1.ギラティナについて
大学生の頃、初めてのバイト代で買ったプラチナで捕まえたギラティナ。降臨✨ pic.twitter.com/4MbrppgH7b
— POKEpapa@ダブルバトル (@masatoshivmax) 2024年4月28日
「SV最後のシーズン、禁伝の中でも思い入れのあるギラティナを使おう」ということで、ギラティナ構築を詰め始めました。オリジンとアナザー両方を使っていくなかで、オリジンギラティナの特異な性能に注目しました。
①特異なタイプ相性

引用:ポケモン徹底攻略より
オリジンギラティナ(以後ギラティナ)はH150BD100という高い耐久種族値に加え、SVダブル、レギュレーションIにおける環境ポケモンにはない特異なタイプ相性を持っています。これにより第一線で活躍するポケモン達の中に、ギラティナに明確な打点を持たない、時に完封レベルで圧倒できるポケモンが存在しています。
ギラティナが圧倒できる一線級ポケモン達
※載せてあるダメ計は意図的に超高火力に設定してあります。耐久力の程度を示すための、あくまで参考資料です。
vsザマゼンタ

・A特化ヘビーボンバー(威力40) 13.7〜17%
・ボディプレス 無効!
・きょじゅうだん、噛み砕くがあると1on1はきついため、技構成の分からないザマゼンタを積極的に残していく立ち回りは危険ではある。
vsグラードン

・A特化炎テラ晴れ炎のパンチ 23.0〜27.1%
※ヒートスタンプ(威力40)
・A特化単体ダメ岩雪崩 20.6〜24.2%
・地面技 無効!
・鬼火持ちはきつい。
vsコライドン
・A特化炎テラ晴れフレドラ 44.9〜53.0%
・↑受けれてないように見えますが、反動ダメもあるので返り討ち。
・格闘技 無効!
・ドラゴン技持ちはかなり厳しいのでお祈り。
vsガチグマ

・すべて無効!
・パーフェクト!
vsランドロス(けしん)

・C特化珠ちからずくヘド爆 17.0〜19.8%
・地面技 無効!
vs水ウーラオス
・A特化水テラ雨プレート水流(急所) 34.0〜41.2%
・格闘技 無効!
・悪だったら終わるのでお祈り。
vsゴリランダー
・A特化GFプレートウッドハンマー 32.7〜38.8%
・A特化はたき落とす 31.5〜37.2%
※だいはっきんだまははたき落とされません。
vsオーガポン(草水炎)
・A特化はたき落とす 30.7〜36.4%
・A特化ツタこんぼう 20.6〜24.2%
vsテツノカイナ
・A特化クォークチャージEFワイルドボルト 29.1〜34.4%
・格闘技、猫 無効!
使用率上位30匹の中に実に9匹。その他、カイオーガやウルガモスなど、圧倒とはいかないまでも基本的には有利をとれるポケモンが結構います。
これらのポケモンとギラティナが最終盤面で向かい合うことを勝ち筋の一つにして試合を運びます。これらの相手であれば仮に1vs2盤面、時に1vs3盤面になってしまっても、記事冒頭のセリフとともに十分に勝ちを狙えます。

「いいえ…まだ終わりではありません」
「ギラティナ 打破せよ!」
②先制技"かげうち"

①に加えて、かげうちがあることで、バドレックス(こくばじょうのすがた)(以後黒バド)や、圏内の相手も縛ることができます。メジャーな黒馬ザマを1匹で相手取ることができるのは特筆に値します。もちろん黒バドにはタスキやテラスタルがあってすんなりはいきませんが、そこはダブルバトルですから、他のポケモン達で先に切らせるなり、切っても対処が難しい盤面を作るなり、そのための構築作りをしています。※個体解説参照
③詰めの一撃"シャドーダイブ"
ギラティナの中途半端な素早さは、追い風やトリックルームでカバーできますが、ギラティナが単体技しか持たないこともあり、守るでのターン稼ぎを頻繁に受けます。特に追い風トリルの最終ターン、守られることによって一気に盤面がひっくり返ってしまうのですが、そこでこの技。

次のターンに追い風トリルが切れ、素早さ関係が逆転した下からのシャドーダイブが相手を削ります。倒し切れなくとも次ターンにかげうちが相手を縛ります。守るは無効。この技により、ギラティナがゲームの終盤を制圧します。

カッコいい
2.構築の経緯
と、ここまでギラティナがめちゃくちゃ強そうな書き方をしてきましたが、当然苦手な相手も多く、立ち回りとしては試合終盤をギラティナに有利な形で繋げるようにしていく必要があります。
そのため、もう1匹の禁伝に求められる性能は、
・ほぼ先発で出ていく
・ギラティナが得意ではない相手を出来る限り削る、ある程度の火力と居座り性能
・ガオガエン倒す
となります。
いたいた

瞑想テラパゴスに決定(ここでの禁伝試行錯誤は省略)
3.参考にした資料
・瞑想テラパゴス+ヤバソチャの盤面維持性能を参考にさせていただきました。
・ヤミラミによる瞑想エースへのサポート性能を参考にさせていただきました。
・ポケモン対戦用にカスタマイズされたchatGPT。構築作りの相談相手として非常に優秀です。後述。vanさん作。
感謝!
4.個体解説
ギラティナ(オリジンフォルム)


《育て方》いじっぱり172-252-36-×-28-20
@だいはっきんだま
・A:スイーパーとして火力が欲しいため特化。
・S:追い風で使ってた名残りもあり、追い風時黒バド抜きを抜き。トリルに変更後もS関係が適切だったためそのまま
・HBD:残った努力値でHを16n-1にしつつ、H=B+Dに近い値に。明確な調整先はなし。
・構築のフィニッシャー。基本的に4番手で出ていく。有利不利がはっきりしてるので、ギラティナ詰めを念頭に他3匹で立ち回る。
・ポルターガイストは安定して打てると思いきや危険技。パワフルメテオビーム等でのアイテム消費には要注意(経験者
テラパゴス



《育て方》ひかえめ180-×-108-212-4-4
@隠密マント
・配分は参考記事のHBを参考に、火力が欲しいためDSは削ってその分Cに。
・先発で出し、瞑想を積んでからアタック。
・ギラティナの苦手なガオガエン、できれば残しておきたくないザマゼンタを優先的に狙うためのだいちのちから。だいちを受けるためにザマゼンタがテラスタルを切ってくれれば黒バドにかげうちが通るのでナイス。
ヤミラミ


《育て方》ずぶとい252-×-116-×-140-0(S16〜17個体)
@ひかりのねんど
・配分は参考記事のもの。S16〜17はボックスにいたものをそのまま使っただけのため謎。
・先発で出て、4つの技を駆使してテラパゴスをサポート。終盤まで見通した盤面調整を行う。
・相手の格闘技や拘り技を金縛りしたり、猫や格闘技以外をアンコしたりでテラパゴスをサポート。
・逆に格闘技をアンコしたりアスビを金縛りしたりしてギラティナに繋ぐ。
・初手はテラパゴスは基本耐えるので、自身が1ターン耐えるように壁を選択する。
・挑発パオやめて(悲痛
<タイトル回収>
ギラティナとテラパゴスは耐性が真逆な高耐久禁伝であるため、双方へのサポートとしてこの両壁+アンコール+金縛りが強く機能します。特に格闘+ゴーストの優秀な攻撃範囲を主軸とする黒馬ザマからの、ギラティナ+テラパゴスへの相性が、互いの抜群技を互いが無効にする完璧な相性関係。ヤミラミがそれぞれへの抜群技を封じ、無効技で縛りながら立ち回れる点が非常に優秀です。さらにはヤミラミ自身も、黒馬ザマそれぞれのメインウェポンを1つずつ無効にしていることが、この動きの強さに拍車をかけます。
その他の構築相手でも、先述のギラティナが"圧倒的に有利な第一線級ポケモン達"と終盤で対面するために、ヤミラミが相手の動きをコントロールしていきます。ヤミラミが動いた分だけ、勝利が近づきます。暗闇の宝石ポケモンであるヤミラミがギラティナとテラパゴスを繋ぐ構築、いわば「煌めきのギラティナ」です。
ヤバソチャ


《育て方》ずぶとい252-×-148-0-108-0
@ゴツゴツメット
・配分は参考記事のもの。
・後発で待機し、壁瞑想テラパゴスを回復したり、粉でテラパゴスを守ったり、トリルしたりするために参上する。
・白バドやバレルがいなければ積極的にトリルを狙いたい。
・メインウェポンはゴツメ。テラパゴスと並ぶことが多い関係でワイガ択盤面にいることも多く、釈迦釈迦砲より単体技であり威力も高いリフストの方が扱いやすい。
ハバタクカミ


《育て方》臆病4-×-124-252-4-124
@ブーストエナジー
・C最大のSブースト調整。
・ドーブルに挑発を入れる。読まれて守られて豪運でS上げられても、Sブエナ発動時S実数値282。S2段階上昇したドーブル(278)を抜いている。
・構築のメインアタッカーが瞑想テラパゴス、ギラティナと、対面処理速度の遅い本構築において高速の対面処理を担当する。
・テラパゴスの前でテラスタルを切りにくい白バドに向けてシャドーボールを打てる。こちらの挑発のタイミングで撃たれるブリランを耐えたいので、本当はもっとBに振りたいが、これでもテラクラスターと合わせて白バドを落とすには火力ギリギリ。どうやら宿木系のAに薄い白バドが多いらしく、ブリラン耐えることも多かった。
・AIによる提案で入ってきたポケモン。
パオジアン


《育て方》いじっぱり0-252-4-×-0-252
@きあいのタスキ
・AIの提案により入ってきたポケモン
・ハバタクカミと同じく、対面処理の遅い本構築における高速の対面処理を行う。
・合体寿司対策の黒い霧。
5.選出
<基本選出>
(先発)テラパゴス+ヤミラミ
(後発)ヤバソチャ+ギラティナ
・壁で耐え、アンコ金縛りで相手を制限しながらテラパゴス→ギラティナと繋ぎます。
・ヤミラミからの介護もおもてなしも、出来る限りテラパゴスに捧げます。ギラティナは1人で大丈夫です。
・後発のヤバソチャのところに、カミやパオを選出することもあり得るが、基本はヤバソチャで予定通り通すことを考えます。
<vsドーブルをはじめとした胞子系>
(先発)テラパゴス+ハバタクカミ
(後発)ギラティナ+1
・ 挑発は一撃必殺たり得る
<vs寿司、ドブベトン>
(後発)パオジアン
・黒い霧しよう
6.AIでの検討について
基本選出が決定した後、ハバタクカミとパオジアンの枠については様々検討を重ねました。結果的に定番の2匹が入っていますが、この枠はこれまで何度も入れ替えてきました。当初採用されていた主なポケモンがこちら↓
没案①イエッサン@防塵ゴーグル


・粉対策
・テラパゴスの瞑想に対してのエルフーンのアンコール対策のサイコフィールド
没案②オーガポン(いどのめん)


・挑発でドーブル対策
・ディンルー対策
その他、基本選出の動きをする上でキツい粉、アンコ、ディンルー、合体寿司への対策を中心にいろいろ試したがどれもしっくりきませんでした。それでも基本選出で戦う時は強く、特にザマ黒馬相手にレートを稼げるため、順位は少しずつ上がってはいたものの、基本選出で苦手な相手にとことん勝てない。マッチ運次第の欠陥構築。
マッチが偏り始め、順位が4000位を切った時、自分の思考も暗礁に乗り上げたため、AI相談に踏み切りました。
※vanさん作(再掲)
AIは構築の欠点である展開の遅さを指摘するだけでなく、僕の構築作りの欠点も指摘してくれました。
AI「あなたの構築は苦手な相手を"捌く"、"受ける"だけでそれが"勝ち"に繋がっていない。例えばキノコの胞子を対策するのは分かるが、この指で吸って眠らなければ良いわけではない。"眠らない"だけでは勝てない。(意訳)」
図星である。
AI「この構築(水オーガポン&イエッサン♀がいた時)はエースと呼べるのが瞑想テラパゴスとギラティナしかおらず、それによる展開の遅さが欠点である。テラパゴスは瞑想するターン、ギラティナは火力が高いわけではなく、相手への圧が少ない。展開の遅さ、対面処理の遅さ、ターンが嵩むことによる急所被弾のリスクがある。(意訳)」
図星すぎて刺されたかと思った。
AI「"受ける"対策も必要だが、勝つためにはその相手を上から倒せることが1番。あなたの構築にはその圧がない。(意訳)」
その通りです。(土下座)
という流れで、ハバタクカミが提案されました。そこからは僕の考えも含めてAIとのやり取りを重ね、パオジアンが参入。ただ強いから、言われるがまま入れたわけではなく、今後の別の構築作りにも生かされるやりとりができました。
余談ですが、ハバタクカミ、パオジアンは、僕がSV最初のPJCS予選にて、自身初の予選突破を果たした構築のエース達であり、その繋がりも伏線回収的に喜ばしいものでした。
7.終わりに
思い入れのあるギラティナにしかできない活躍で、僕のSVの対戦を締めくくる素敵な構築ができたと思います。
前作、剣盾のこの時期の僕は勝率5割程度でした。SV40ヶ月を経て、割と成長できたかな、と思っています。
ありがとうポケモンSV。そしてポケモンSVで対戦した全ての皆様、対戦ありがとうございました!
チャンピオンズで会いましょう。

fin.
































































































































































































































































